日常という名の砂 と やりたいことの原石
私の中は日常という名の砂で満たされている。
そしてその中に、いくつものやりたいことの原石が転がっている。
どんな石が、どこに、どれぐらいの大きさで眠っているのか。
だいたいの見当はついていても、正確なところは日常の砂に埋もれていて見えない。
日常の砂は、掻き出しても掻き出しても流れ込んでくる。
それは静かに、しかしとても強い力で流れて行く。
たくさんあったやりたいことの原石も、日常の砂に削られ、砕けて、流れ去っていく。
どれを拾おうかと悩む前に、とにかく1つでも良いから拾うことだ。
手の数は多くても2本しかない。
もともと一度に拾える数など知れているのだから。
あるいは、一時的にでも日常の砂をせき止めてみるのも良いかもしれない。
自分の中の最も大きな原石がどこにあるのか、何なのかが見つかるかもしれないから。
そして一番理想的なのは、魂のフィルタを持つことだ。
“その日、その時、その場所で、心は姿形を変えようとも、魂は嘘をつかない” *01『SABER CATS』 山本貴嗣 著 より。
闇雲に砂の中を探るのではなく、全てを受け入れ、魂のフィルタでふるいにかける。
それが出来るならば、何も不安に感じることはないはず。
私は未だ向き合えずにいる。
脚注
↩01 | 『SABER CATS』 山本貴嗣 著 より。 |
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