要件 と 目的
システム開発には、要件定義というステップがあります。
ざっくり言うと「何を、どうしたいか」をはっきりさせる作業です。
依頼元からその「要件」を確認してから、今度はそれをかなえる「仕様(何を用いて、どのように、どれだけ)」を定めて、作りこんで行くわけですが、その前に1つ、とても大事なことがあります。
それが「目的を確認すること」です。
要件は「何を、どうしたいか」ですが、目的は「なぜそれをしたいか、それをして何を得たいか」にあたります。
ただ単に「こうしたいから」をかなえるだけでは、なかなかユーザーさんには喜んでもらえません。
しかし、目的とするところを共有できていれば「それだったら、こういう方法がありますよ」という提案ができるようになります。
手持ちの材料では要件の実現が厳しい場合も、別のアプローチでそれをかなえる「プランB」を提案できます。
これ、別にシステム開発に限った話ではありませんね。
何かをこうしたいという要求が発生した場合、それは何故か?と必ず問う様にすることで、取り得る選択肢の幅は格段に増えますから。
何かに行き詰まりそうなとき、どうすれば良いか悩ましいとき、「目的(ゴール)は何か?」を自問する様にしています。
あたり前の事な様ですが、意外と忘れがちな事でもあるんですよ。