30年後 と 生存戦略
今日、職場の大先輩が退職されました。
御年70歳。
仕事は社内SE(っぽい何か)でした。
最新の開発手法を取り入れて年齢を感じさせない…というタイプではありません。
書くプログラムはgoto文とまでは言いませんがグローバル変数だらけだわ、埋め込みSQL、埋め込みHTMLはあたりまえだわ、クラスどころか構造体すら殆ど使わないわ、..etc.
と、スタティックおじさんもかくやと言わんばかりの、他人には扱い辛〜いコードを書く方でした。
しかし、現場や偉いさんからは絶大な信頼があったんですよね。
なにせ仕事が早い。
今日頼んだ仕事は翌日、遅くとも翌週明けには出来ている。
もちろん不具合も多いんですが、そこは社内システムの強みで、随時対応して直しちゃう。
ユーザー側が要件をうまく詰められない場合は「こうでええねんな?」と、なあなあで済まさず例示を与えて選択を迫る。
コーディングの古さは普遍的な仕事のスキルでカバーしちゃう人でした。
過去を懐かしむ事もなく、今を諦観することもなく、口癖は「スペックは何や?どうしてそれをそうしたいんや?」でした。
何だかんだで、5年間。
色々なことを教わったんですよね。
私は今年41歳。
あと30年ほどで大先輩と同じ年齢になるわけですが、その時、あれだけの仕事っぷりを発揮できるかな。
大先輩、ありがとうございました。