部下の責 と 上司の責
部下くんの成長がままなりません。
それを私も含めた上司が嘆くわけですが、ふと思い至った事があります。
果たして我々上司は、部下くんに具体的な成長の道標を示してきたかな?と。
部下くんが何か出来ていない都度に、「そこは出来るようになってもらわな困るよ。」とは言ってきました。
また、こういう分野や、こういう内容について「勉強しておいてね」とも言いました。
ですが、「これとあれとそれについて、いつまでに、どこまで出来る様になって欲しいか?」は示してきませんでした。
それは例えるなら、ゴールも示さずに「走れ!」と言うのに似ています。
しかも、走っているといつの間にかゴールの旗を持った上司が「遅い!まだ着いていないのか!?」と言い捨てて、またゴールの旗を持って姿を消してしまう。
それではペース配分もルート選択も難しいですよね。
自分を振り返ると、似たような状況で仕事をしてきたし、その場合は自分なりに目標や指標を設定して、それを上司や周囲の反応とすり合わせながら調整して来たわけで、部下にもそれを望みたい気持ちが無いとは言えません。
しかしそれは、部下の資質をあてにする行為です。
目に見えない、不確定な「資質」をあてにするのは、上司としてどうなの?と。
そう考えると、部下が成長しないのは、部下自身の資質もさりながら、上司が与えるべき指標を適切に与えてこなかった部分も大きいよねと、反省しきりなのでした。
社内にはスキルマップもあることだし、それをベースにもうちょっと具体的な指標設定をして、そこを目指させてみようかなあ。