日刊 あおのうま Vol.1358(2014.10.15)【皆、本当は知っている】

投稿者: | 2014/10/15

パラダイム・シフト と 問いかけ

仕事のお話。

今の問題を解決しようとすると、パラダイム・シフト、いわゆる価値観の転換が必要という答えに行き着くケースがよくあります。

現状が何らかの行動原則によって行われた結果であることを考えれば、それを生み出している根っこである価値観の部分を変えなくてはどうにもならないというのは、納得できる話です。

しかし、他人のしかも事によっては長年培われてきた慣習的な価値観というヤツを変えるのは並大抵の事ではありません。
じっくり腰を据えて種まきを行ない、少しずつ意識を変えて行くという正攻法が選択できれば良いのですが、大概の場合、そんな時間的余裕は無いというのが現実でしょう。

では、短期間で価値感の転換を図るにはどうするか?

それは「問いかけ」を行うことです。

今のままで良いと考えますか?
この面白くない状況から抜け出すには、何をどう変えれば良いと考えますか?

答えを提示するのでなく、その答えを出してくる様な問いかけを行うわけです。

その結果、現状認識が明確になり、「どうにもならない」や「仕方ない」というネガティブな価値観から「どうすればよいか」や「なんとかしたい」というポジティブな価値観への転換が生まれます。

価値観の転換というのは、いわばコロンブスの卵の様なもので、実は皆の中にその芽は存在するのです。
あれをもっとこうすれば、ここをもっとああすれば、そんな想いは決して独創的なものではなく、誰もが抱いている現状に対する不満や不安とセットなのですから。

 

恐怖 と 停滞

ただ、その時注意すべきは、恐怖を取り除いてやること。
現状の問題は、今に対する居心地を悪くしていますから、本来ならば、そこから抜け出すために新しい価値観を歓迎するはずですが、見えない未来に対する恐怖が、人を居心地の悪い現状に縛り付けています。

例えば、行動に踏み切るだけの立証データを添えてやることなども、恐怖を取り除く行為にあたります。

そんなわけで、とりあえず10年分のデータを加工解析して立証データを作ることになりました。
もーねー、ウルトラ面倒くさい案件なのは充分に承知しているんですが、これで怖がりな人達が動いてくれるなら、やりがいもあるってものなんですよ。

と言うより、これで動かなかったら、ケツ蹴っ飛ばす!!

おっと、失礼。
汚い言葉使いでしたな。

 



 

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