日刊 あおのうま Vol.1738(2015.12.31)【どう振り返るか】

投稿者: | 2015/12/31

肯定 と 否定

昨年1年間はどの様な年であっただろうか。
あと2時間ほどで日付が変わろうとする段になって、振り返っています。

考えてみると、毎年この時期になると、昨年はこうだった、来年はこうしよう、と抱負めいた事を考えています。
ですが、正月休みが明けるまで憶えていた試しがありません。

やはり刹那的な性分というヤツはなかなか治らない様ですね。

だからと言って、過去を振り返らず、先のことも考えずでは、あまりにお粗末というもの。
もう少し何とかならないものかと、考えを巡らせてみることにしました。

結果、頭に浮かんだ言葉は「KPT」。

これは最近傾倒している開発手法「アジャイル」などで用いられる振り返り手法で、従来の活動に対して3つの視点で振り返りを行うというものです。
「KPT」はその3つの視点の頭文字というわけです。

まず「K」はKeep(継続)です。
これは状態として好ましいので、このまま継続しようという行動になります。

次が「P」でProblem(問題)です。
これは状態として好ましくないので、やめようという行動になります。

最後が「T」でTry(挑戦)です。
これは今後試したいことになります。

KPTの良い点は、先ず過去に立脚する点にあると私は考えます。*01KPTについては、細かく挙げると、もっと様々な利点がありますが、ここでは乱暴に1つだけ強調しています。

従来の反省と対策といった体裁の振り返りは、ダメだった点を挙げて、それをどうにかしようとします。
ですが、これだと初手からネガティブな部分にだけフォーカスする事になり、良かった点、伸ばすべき強みについては目が向きません。

KPTの場合、まずK(Keep)で継続すべき良い点を挙げることで、肯定的なアプローチから入ることが出来ます。
これは、実際にやってみると実感できますが、大きな違いなのです。

心理的に肯定から入るのと否定から入るのとでは、その後のモチベーションに大きな差が生まれる為です。

そんなわけで、今年の振り返りはKPTの視点でやってみようと考えています。

内容はまあ、私的な事も多くありますのでブログで公開はしませんが、ここで挙げたKPTのアプローチは非常に単純かつ強力ですので、興味を持たれた方は是非お試しあれ。

それでは皆さん、良い年越しを。

脚注

脚注
01 KPTについては、細かく挙げると、もっと様々な利点がありますが、ここでは乱暴に1つだけ強調しています。

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