日刊 あおのうま Vol.1728(2015.12.21)【面倒でも、面倒だからこそ】

投稿者: | 2015/12/21

お題目 と 添え状

社内システムの様に身内を相手にした開発の場合、「これ、どうにかならないかな?」という無理筋の要望を頂くことが多々あります。
特にそれが現場の要望だったりすると、できるだけ応えたいというのが人情ではあるのですが、こちらも仕事。
人員や時間といったコストの成約からは逃れることができません。

そんなとき、せめて「これをこうすると、ここにこれだけのリターン(或いはロス)が生まれる」という話を添えてくれると、こちらとしても、コストを握っている偉いさん方にアプローチしやすくなります。

ただ単に「欲しいから」とか「無いと困るから」だけでは弱いのです。
それがどこにどれだけ響くのか、ざっくりの概算で良いので、添えて欲しいのです。

ここだけの話、どうせ概算に対する結果検証なんて誰もできやしませんから。*01よしんばするとしても、概算を算盤弾いた部署が検証も行うケースが多いので、どうとでもなるという…。

仕事の有り様としては「どうなの?」というツッコミどころだらけな話ですが、だからこそ、そこかしこに埋まっている地雷や罠を回避する努力は必須なんですよね。

そこを考えずに、ただ通り一遍の主張だけを繰り返しても、思うように物事が進まず、不満だけを撒き散らす事になります。

狙い通りに話が進まないとき、「何か足りていないのではないか?」と周囲を見渡して考える習慣は持つようにしたいものです。

脚注

脚注
01 よしんばするとしても、概算を算盤弾いた部署が検証も行うケースが多いので、どうとでもなるという…。

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