年齢 と 思考
よく「齢をとって丸くなった」とか「若さ故に引くことを知らない」とか言いますが、実際のところどうなんでしょうか。
自分自身を振り返ってみると、確かに昔より随分と物分りが良くなった気がしています。 *01気がしているだけで周囲の評価は違うかもしれませんが。
これは経験に拠るところが大きくて、物ごとを自分の思うように進めようと思ったら、「正しい自分が正しくない周囲を変える」というスタンスでは上手く行かない事を思い知ったからです。 *02激しく意見をぶつけてやり合うのって、一見すると熱量が凄いので素晴らしい事にみえるかもしれませんが、互いに方向を確認・調整してから熱意を注ぎ込むのと比べると、もの凄く熱効率が悪いですよね。
と言うより、どこにも間違った人と言うのはいないんです。
誰もが、各自の立場や考えから選択をしている。
ただ、それが自分とは異なっているというだけで。
そんなところへ、知った風な顔をして「あなた方は間違っています!」と言ったところで、誰が聴くでしょう。
ですので、今は「まず聴く」それから「問う」様に心がけています。 *03まあ、未だにたまにやらかしますが。
ただ、これは別に年齢を重ねなくても、体験して構造を分析して把握すれば到達するアプローチだと思うんですよね。
そう考えると、やはり年齢は関係ないのかなあ。