ポジティブ と ネガティブ
職場では、若手くん達がよく上司に「もっとポジティブに考えろ」と指導されています。
確かに若手くん達はちょっとびっくりするぐらいネガティブ思考というか指向というかで、上司がそう言いたくなるのもわからないではありません。
で、若手くん達は「頑張ってポジティブに考えられるようになります!」と、必死に背伸びをするのですが、私が見る限りやはり無理があるんですよね。
だいたい、そう簡単にポジティブに考えられるようになるなら、とっくにどうにかなっているだろうとも思うわけです。
そこで、私からは若手くんたちに以下のような話をしました。
ポジティブに考えようとする事自体は悪くないので頑張ってみて下さい。
ですが、ネガティブに考えているからダメだとばかりも思わないで下さい。
その上で、ネガティブに考えてしまう場合でも、1つだけやって欲しい事があります。
それは、自分に対して「で、どうする私?」と問いかけてみる事です。
ネガティブに考えるというのは、見かたを変えれば悪い事態を想定すると言う事です。
それ自体は決して悪いことではありません。
問題は、そこで動きを止めてしまうこと。
ですから、ネガティブ思考が付き詰まったら、最後に「どうする?」と自問して何か行動するようにして下さい。
その結果が上手く行っても行かなくても、1つ行動したという実績と経験はあなた達の中に残ります。
幸いにして、若手くんたちにとって、そこそこ響いた内容だったようで。
随分と感心されて、ちょっと面映ゆい気持ちを味わいました。
これで少しでも上司からのポジティブ・プレッシャーに抗する手段になれば良いのですが。
所詮、ネガティブもポジティブもその名の通り表裏一体の視点でしかありません。
行動しないポジティブより、行動するネガティブの方がはるかにマシなんですよね。