既製品 と 自家製品
世の中には、実は自家製品の方が良いものってのが結構ありまして。
関西人なら、たこ焼きを例に挙げると通じやすいでしょうかね?
既製品は商業ベースに載っているわけですから、完成度は高いんです。
しかし、その「商業ベース」ってのが曲者で。
商売としてやって行くには「安定度」というのが欠かせない要素になります。
行く度に完成度が違うラーメン屋なんぞ、あまり行く気にはなれんでしょう。
店主が「今日はちょっと麺を茹で過ぎちゃった。てへぺろ。」とかやられたら、たぶん二度とその店に行かないでしょう。
ところが、自家製は商業ベースほどの安定感は要りません。
それどころか、今日の気分、今の気分で好き勝手にアレンジや調整が効きます。
結果、自家製は既製品では切り捨てられる様なこだわりや踏み込みを可能にするわけです。
例えば焼き加減。
或いは材料。
効率や原価といった縛りがなく、ただ思うがままに腕を振るう。
プロの鮮やかさは無くとも、そこに確かに存在する、私のためだけの一品。
そんな品を堪能する事もあって良いと思うのですよ。
まあ、ひと言で表すと、妻の手作りハンバーグが美味しかったってだけの話なんですけどね。