Redmine の前に
さくらインターネットのレンタルサーバーに乗り換えた最大の理由は「Redmine を入れて動かしてみたい」だったりするわけですが、その前にRuby を自前でインストールしてやる必要がありました。
何故なら、お手本にしようとしている記事がそうしているから。
おおまか手順
んで、Ruby の自前インストール手順も載っていれば楽だったんですが、さすがにそんなに甘くない。
あれこれ調べて、とりあえずRuby 2.1.5のインストールには成功しました。
手順はだいたい以下の通り。
- シェルをcsh からbash に変更
- ソースファイル入れるディレクトリを作成
- YAMLのソースファイルをwget して展開してインストール
- Rubyのソースファイルをwget して展開してインストール
- 環境変数にRuby のPATHを通す
- シェルを再起動してからRuby のバージョン確認
1.シェルをcsh からbash に変更
Ruby のインストールには以下の記事を参考にさせて頂いたんですが、こちらbash をご使用なんですよね。
ところが、さくらインターネットのデフォルトシェルはcsh です。
真似るにゃbash の方が都合が良いので、デフォルトシェルをbash に変更します。
手順はこちらの記事を読んで下さい。
2.ソースファイル入れるディレクトリを作成
シェルログインしてから、下記コマンドを叩いてソースファイルを入れるディレクトリを作成。
cd $HOME mkdir -p local/src
ちゃんとディレクトリ作成できたかは、ls コマンド叩いて確認しておきましょうね。
3.YAMLのソースファイルをwget して展開してインストール
まずはYAMLのインストール。
ソースファイルの場所はこちらで確認して適宜差し替えて下さい。
ちなみに、私の場合は0.1.5(2014-02-04)が最新でした。(2014/12/31現在)
シェルで下記を順次叩いていくだけです。
cd $HOME/local/src wget http://pyyaml.org/download/libyaml/yaml-0.1.5.tar.gz tar zxvf yaml-0.1.5.tar.gz cd yaml-0.1.5 ./configure --prefix=$HOME/local make make install
ちなみに「YAMLて何?」という方。
とりあえずXMLみたいなもん *01「XMLて何?」と言う方、そっとこの記事を閉じて「XML」をグーグルで検索しなされ。 とおぼえておいて下さい。
私の理解も現段階ではそんな程度です。
4.Rubyのソースファイルをwget して展開してインストール
続いてRuby をダウンロード。
ソースファイルはこちらでお好みを選んで下さい。
ちなみに、私の場合は2.1.5(前世代の安定版)を選択しました。(2014/12/31現在)
最新の安定版(2.2.0)は新し過ぎて、各種ライブラリなどが対応してくれるか怪しかったからです。
Ruby って騒がれているわりには、あまり最新版に追従しないというかレガシーなライブラリが多いんですよね。
調子に乗って最新版に飛び付くとえらいメに遭うので、自重して2.1.5にしておきました。 *02それでもRedmine の最新版(2.6.x)要件から見ると新し過ぎたりするんですが。
ともあれ、これまたシェルで下記を順次叩いていくだけです。
今回、ダウンロード元は富山大学のサーバー(ring.u-toyama.ac.jp)を選びました。
cd $HOME/local/src wget ftp://ring.u-toyama.ac.jp/pub/lang/ruby/ruby-2.1.5.tar.gz tar zxvf ruby-2.1.5.tar.gz cd ruby-2.1.5 ./configure --prefix=$HOME/local --with-opt-dir=$HOME/local make make install
5.環境変数にRuby のPATHを通す
インストールが済んでも環境変数にインストールしたRuby のパスを通さねば意味がありません。
vi を使って.bashrc を作成し、環境変数PATHにインストールしたRuby とそのライブラリを登録しましょう。
まず.bashrc ファイルを作成
vi $HOME/.bashrc
んでi で編集モードに入って、下記を入力。
PATH=$HOME/local/bin:$HOME/local/lib/ruby/gem/bin:$HOME/local/git/bin:$PATH export RUBYLIB=$HOME/local/lib/ruby/site_ruby/2.1.0:$HOME/local/lib/ruby export GEM_HOME=$HOME/local/lib/ruby/gems
wq: で保存してから、exit してシェルを終了。
6.シェルを再起動してからRuby のバージョン確認
再度シェルログインして、下記で.bashrc を再読み込み。
source $HOME/.bashrc
ruby -v を叩いて下記の様にRuby のバージョンが変わっていれば成功です。
私の場合は、これが…
ruby -v ruby 1.8.7 (2012-10-12 patchlevel 371) [amd64-freebsd9]
こうなりました。
ruby -v ruby 2.1.5p273 (2014-11-13 revision 48405) [x86_64-freebsd9.1]
以上で、Ruby 2.1.5のインストールは完了です。
さて、次はRails だ!
参考
先にも挙げましたが、下記の記事を参考にさせて頂きました。
@tmd45 さん、ありがとうございます。