O’Reilly の電子書籍をダウンロードしてみたよ

投稿者: | 2011/03/26

O’Reilly電子書籍3部作、ここに完結!

O’Reillyのebookをまとめ買いしてみたよ
O’Reillyの電子書籍について復習してみたよ

と、ここ2日間はO’Reillyの電子書籍ネタが続きました。
今日は完結編。
「O’Reillyの電子書籍をダウンロードしてみたよ。」
を、お送りします。 *01まあ、アレです。
単に注文からダウンロードまで3日間引っ張られたんで、記事も間延びしただけです。
ごめんなさい。

発注からダウンロード可能になるまで約40時間

まず、発注からダウンロードまでの流れを整理してみました。

2011.03.24 23:53 受注メールがオライリーから届く。

2011.03.25 15:32 ダウンロード可能日時の目安をオライリーに問合せ。 *02混雑しているのは知っていましたが、
週末を挟むので、
週明けになりそうか否かが知りたかったのです。


2011.03.25 17:29 ダウンロード可能日時の回答 *03「あと24〜25時間ほどかかる」との回答。
週末はまたがないみたい。


2011.03.26 15:58 ダウンロード準備完了のメールが届く。 *041冊につき1件のメールが届く。

発注からダウンロード可能になるまで、
ざっと40時間ほどでした。

今回は、半額キャンペーンによる注文殺到という特殊な事態でしたので、普段もこんな感じとは言えない点にご注意下さい。
たぶん普段はもうちょっと早いはずです。 *05実は、通常時に購入した事がまだ無い…。

ダウンロードの概要

ダウンロード準備完了メールが届いてからの概要です。

1.メールは1冊につき1通

ダウンロード準備完了メールは、電子書籍1冊につき1通届きます。
メールごとに購入した電子書籍のダウンロード先リンクURIが貼ってありますので、それをクリックしてPDFファイルをダウンロードします。

2.ファイルサイズは4MB前後

今回、22冊をまとめ買いしましたが、だいたい1冊のファイルサイズは4MB前後でした。
Evernoteにクリップするにしても、Dropboxに入れておくにしても、妥当なサイズではないでしょうか。

ただ、今回例外的にファイルサイズが大きかったのがこれ。
O’Reilly Japan – Head First PHP & MySQL


30MBほどありました。
ページ数は676ページで、他の書籍と比べて多い方です。 *06他は300ページ前後
とは言え、ファイルサイズを考えると、ここまでの差がでる量ではありません。 *07ページ数が2倍としても、ファイルサイズは7倍強ですから。
おそらく、画像が多く使用されていることが、ファイルサイズを大きくしているのでしょう。
そうすると、このHead Firstのシリーズは、基本的にファイルサイズ大きめかもしれませんね。 *08今回、他のHead Firstシリーズを購入しなかったので、比較対象が無いのです。

それでも、50MBを下回っていますので、Evernoteにもクリップ可能です。
自炊した本の場合、全て「画像」として取り込まれてしまうので、画質を気にしつつだと50MBを超えるケースがざらです。
そう考えると、平均4MB前後、大きくても30MBと言うのは、かなりありがたいですね。

3.文字検索はちゃんと効く

ファイル内の文字検索はちゃんと効きます。
自炊ではない生粋の電子書籍なので、まず心配は要らないと考えていましたが、実際に確認するまでは不安でした。 *09自分で紙の本をスキャナで読み取って電子書籍化する「自炊」は、文字も含めて「画像」として取り込んでしまうので、文字検索が効かないと言う欠点があります。

4.見出しアウトラインはない

AcrobatReaderなどで読むときに、文章の見出しアウトラインを表示できるPDFもありますが、O’Reillyの電子書籍は、アウトライン表示は出来ない様です。 *10ページのサムネイルは表示できます。あまり用途がありませんが。
これが出来ると、本の大きな流れを左のアウトラインで確認しつつ読めるので便利なんですけれどね。
残念。

時間内であれば何回でもダウンロードできるっぽい

これ、超大事。
昨日の記事で書きましたが、この電子書籍、複製は禁止です。 *11実際、できるか出来ないかは置いておく。

と、言うことは、
「i文庫HDでも読みたいし、Evernoteにもクリップしておきたい」
なんて時に、困ってしまうのです。

しかし、複数回のダウンロードが可能なのであれば、話は別です。
例えば私の場合、Evernoteクリップ用、i文庫HD用、Dropbox用、と3回ダウンロードすればOKなわけです。
必要な回数ダウンロードしちゃえば、複製じゃない。
「複製禁止」に抵触しません。

今回は、注文多数による特別措置でダウンロード可能時間が「メール到着から72時間以内」に延長されています。
今のうちに必要な本数をダウンロードしておきましょう。

面倒くさいですけれどね。

最後に

ずーっと気になっていたO’Reillyの電子書籍をダウンロードしてみました。
やはり自炊より数段良い感じです。

検索が出来る。
ファイルサイズが小さい。

この2点だけをとっても、充分な魅力なのです。 *12オライリーの書籍は、印刷不可や、アノテーション不可など、制約面で不満が残りますが、著作物であることを考えれば、これは現状已む無しといったところでしょう。

コンピュータ技術書は電子書籍と非常に相性が良いジャンルです。
短期間で内容が陳腐化するコンピュータ技術書において、旧版の在庫と言うのは重荷以外の何者でもありません。
しかし、電子書籍であれば、在庫の心配はほぼなくなります。

残る問題は価格でしょうか。
サーバー維持を自前で行うとなれば、維持費がかかりますが、AppStoreの様な集約された市場に委託するのであれば、そのコストはずっと抑えられるはずです。

翔泳社、技術評論社、インプレス、ソフトバンクパブリッシング、…etc.
これら国内のコンピュータ関連書籍出版社は、今回のオライリーの動きに何を感じたでしょうか?

オライリーだけにやらせておく手はありません。
今こそ「コンピュータ技術書の代名詞」を奪い取る気概を見せて欲しいと言うのが、私の個人的な願いです。


脚注

脚注
01 まあ、アレです。
単に注文からダウンロードまで3日間引っ張られたんで、記事も間延びしただけです。
ごめんなさい。
02 混雑しているのは知っていましたが、
週末を挟むので、
週明けになりそうか否かが知りたかったのです。
03 「あと24〜25時間ほどかかる」との回答。
週末はまたがないみたい。
04 1冊につき1件のメールが届く。
05 実は、通常時に購入した事がまだ無い…。
06 他は300ページ前後
07 ページ数が2倍としても、ファイルサイズは7倍強ですから。
08 今回、他のHead Firstシリーズを購入しなかったので、比較対象が無いのです。
09 自分で紙の本をスキャナで読み取って電子書籍化する「自炊」は、文字も含めて「画像」として取り込んでしまうので、文字検索が効かないと言う欠点があります。
10 ページのサムネイルは表示できます。あまり用途がありませんが。
11 実際、できるか出来ないかは置いておく。
12 オライリーの書籍は、印刷不可や、アノテーション不可など、制約面で不満が残りますが、著作物であることを考えれば、これは現状已む無しといったところでしょう。

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