なもなきAたちのおはなし

投稿者: | 2012/04/14

inspired by 「きみとぼくと。」(やよこぶろぐ)
inspired by 「靴下とその内側に潜む悲劇」(R-style)

 

どうやら俺はここまでだ。
今まで世話になったな。

 

確かに…だいぶやられましたね。
でも、僕はあなたと離れるつもりはないですよ。

 

はぁ?!
何言ってんだよ!
俺はもう駄目だって言ってるだろ?!

これ以上一緒に居ると、お前まで巻き込まれちまう。
今なら、お前だけでも生き残れる。
次のやつと組めよ。

 

馬鹿なことを言わないでください。
いつも僕のことを『不器用なヤツ』って言ってたのは誰です?
そんな器用な真似、できませんよ。

 

いいからお前は次へ行けって。
こっちはその「不器用なヤツ」と、やっと離れられそうで清々しているんだ。

 

いきませんよ。
最期まで一緒です。

黙っていましたけど…僕もこの通りなんです。

 

ああ、なんてこった…お前まで。

って、うるせぇよ。
まだ大丈夫だろ。

 

いえ、僕も似たようなものですよ。
それに、もう独りはたくさんです。

 

だからって、自ら可能性を捨てることはねぇ。
お前は踏ん張れ。

 

駄目ですよ。
独りじゃ何もできないくせに。

 

ああ、もう好きにしろよ。
本当に不器用なヤツだな、お前は。

 

はい。
最期になって、やっと素直な言葉が聞けましたね。

 

悪かったな、素直じゃなくてよ。
そろそろ、迎えが来るかもしれねぇ。
最後だし言っておくか。

 

何です?らしくもない。

 

今まで、長かったような短かかったような。
不思議なもんだ。
楽しかったぜ、ありがとうよ。

 

やめてください。
最後まで一緒に居ますよ?

 

あぁ、わかってる。

みろ、そろそろ時間らしい。
まあ最後に色々話せて良かったぜ。
またな。

 

ええ、また。
今度は独りで残らなくても良さそうですしね。

 

 

経緯(いきさつ)

@yayoko さんのこちらの記事で噴いて。

@rashita2 さんのこちらの記事でさらに噴いたら…。

面白がった妻がこんなの書いてきて、もっと噴いたとゆー。 *01 掲載にあたって私も多少手を加えていますが。

全ての靴下をAにしても、そこにドラマはあるものですね。 *02たぶん違う

ちなみに「Aって何?」という方は、@rashita2 さんの記事を読んで下さい。

やよこぶろぐ » きみとぼくと。

 
R-style » 靴下とその内側に潜む悲劇

考えてみたら、これ、ウチのブログへの初寄稿記事なんだよ。
なんだかなー。

 


脚注

脚注
01 掲載にあたって私も多少手を加えていますが。
02 たぶん違う

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