日刊 あおのうま Vol.1655(2015.10.09)【ひとつはパイ自体を大きくする方法】

投稿者: | 2015/10/09

評価 と 制約

職場の飲み会で上司から聞いた夢のないお話に、「人事評価は相対評価」というのがあります。

例えば、上中下の三段階評価が存在した場合、誰かに「上」の評価を付けたら、残りには「中」か「下」しか付けられないという話です。

最初にそれを聞いた時、なんと愚かな方法だろうと思いました。

相対評価であるという事は、誰かが上がれば自分は落ちる事を意味します。

或いは、誰かを落とせば自分が上がるとも言えるでしょう。

そんな評価体制下で、誰が他者と協力して成果を上げようなどとするのでしょうか。

足の引っ張り合いや、上司へのへつらい、手柄の奪い合いなどが横行するか、正直者が踏み台にされて行く事になるでしょう。 *01実際、周囲を見渡すとそんな感じです。

ただ、同時に気付いたことがひとつ。

それは、相対的人事評価という方式が、なるべくしてなった結果ではないかという事です。

会社は一般的に予算を以て運営されます。

今年度は何に幾らという具合です。

それは従業員に支払うお給料でも同じ事で、枠が事前に決まっているのです。

そうなれば、限られたパイを切り分けるのですから、誰かに多く渡そうとすれば、相対的に誰かはそれと比べて少なくならざるを得ないですよね。

そう考えると、相対的人事評価というのも仕方のない話なのかなあとも考えるのでした。

ただ、百歩譲ってそれが仕方ない事だとしても、構造的に愚かしい事であるのは変わりありません。

そんな評価体制下で働くのは面白くないよなあ。

で、外に飛び出るのもひとつの選択肢とは思うのですが、どうすれば破綻なくそれを変える事ができるだろう?というのを考えてみるのも、面白そうとも思うのでした。

皆さんならどういう方法があると思いますか?

脚注

脚注
01 実際、周囲を見渡すとそんな感じです。

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