向き不向き と 出来不出来
仕事の出来が悪い人に対する扱いで、「向いていないのに、ずるずると続けさせるのは残酷だ」というお話を耳にすることがあります。
若い内に「君、向いていないよ」と、きっぱりと現実を突き付けて次に向かわせる方がお互いにハッピーだろうと。
いかにも、それは頷ける考え方なのですが、一方で「それはある程度安定して人員補充を受ける事が可能な職場の話だよなあ」とも思うのです。
人ひとり雇い入れると言うのは結構なコストがかかるものです。
にも関わらず、雇った人に対して早々に見切りを付けると言うのは、なかなか勇気が要る行為なんですよね。
それに「使い物になるところまで仕立てあげる事が出来なかった」というのが凄く敗北感を感じさせるので、心理的に強い抵抗感をおぼえます。
このあたりのジレンマに上手く折り合いを付ける方法の1つがチェックリストだと思うんですよね。
その人に対して求めるところをリスト化し、そのクリア状況を可視化する。
つい、失敗による減点方式で判断してしまいやすい人材評価に絶対的な評価軸を用意する。
そんなひと工夫が、本当の意味で、評価される側とする側の双方にハッピーをもたらすのではないかと考えています。
まあ、そのためには先ず評価側が確たる評価基準を定めていなければならないわけですが。 *01無論、評価側などあてにせずに、被評価側が自身の評価軸を定めて自己採点して評価側に示すぐらいの真似をしてもいい。
脚注
↩01 | 無論、評価側などあてにせずに、被評価側が自身の評価軸を定めて自己採点して評価側に示すぐらいの真似をしてもいい。 |
---|