日刊 あおのうま Vol.1446(2015.03.11)【闇にあっては石塊と同じ】

投稿者: | 2015/03/11

暗黙知 と 形式知

職場で頼りにされている人で、かつその人が多くの仕事を抱え込んでいる場合、まず間違いなくそこには暗黙知の鉱脈が眠っています。
私の経験から言わせていただくと、その確率は100%です。

で、これまた高確率でそうなのですが、誰もその暗黙知の鉱脈から知識というお宝を掘り出して、形式知に精錬しようとする人はいません。

そして、これには大きく分けて2つのパターンがあります。

1つは暗黙知を抱え込んでいる人が手放したがらないケース。

他人に教えるのが面倒だったり、せっかく自分がこれまで時間と苦労を重ねて得てきたものを他者と共有することに抵抗を感じていたりと、理由は様々ですが、暗黙知鉱脈の持ち主がそれを解放してくれないわけです。

もう1つは周囲が暗黙知を形式知にしたがらないケース。

それが暗黙知のままであれば、持ち主にしか扱えないこととして全ておっ被せる事が、形式知化してしまうと自分たちで分担せねばならなくなります。
その様な事はしたくないので、暗黙知の持ち主を凄いねと祭りあげて、それを引き出し共有化しようとはしないわけです。

並べてみるとわかりますが、この2つのパターンは表裏一体で、だいたい同時に発生しています。
そして、解消するのも同時に手を打たねばなりません。

何故なら、暗黙知を抱え込んでいる方は供給元ですし、その周囲は受け皿となる需要帯ですから。
両者がそろわねば、知識というお宝は流通を始めないのです。

今の職場にも結構大きめの暗黙知鉱脈と鉱山主がいるのですが、なかなか採掘に至らないんですよね。
どこから手を付けたものやら。

ちなみに、狙っているのは、社内サーバーにWiki を立ち上げちゃう事です。
偉いさんの裁可と後押しが必須なので、どうアプローチしたものか悩ましい。

 



 

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