日刊 あおのうま Vol.1287(2014.08.05)【薄氷を踏むが如く】

投稿者: | 2014/08/05

裁量 と 身分

職場のお話。

現在、職場内での就業場所を移動せよとの話が持ち上がっております。
現状は客先常駐での開発なのですが、それを引き揚げて受託開発形態にしたい模様。 *01と言っても同じ敷地内なんですけれどね。工場って広いんですよ。

客先常駐の利点で大きいのは、顧客との距離が近いこと。
ニーズも拾いやすいし、疑問点も確認しやすい。

そして、何より大きいのが、自分に裁量権があること。
開発業務を「請け負っている」という体裁を取るため、仕事の裁量権の殆どが与えられているのです。

つまり、仕事のコントロールがしやすい。

私の場合、所属会社からの残業ノルマという面白くない枷こそありますが、それでも__それを含めて__仕事の波をある程度制御できるというのは非常に魅力的な環境なのです。

フリーランスであれば当然のことかもしれませんが、勤め人でこれは非常に美味しい環境なわけです。
なにせ安定してお給料を頂きながら、そこそこ好き勝手できるわけですから。

ところが、今回の就業場所移動により、その美味しい飴玉が剥奪されようとしているわけで。
当然ながら回避したいのが人情。

客先の部長さん方も巻き込んで、何とかして話を白紙化できないかと動いております。

しかし、相手も然る者。
懐柔策と言うか、人参を目の前にぶら下げてきたんですよね。

残業ノルマを課され、すっかり魅力を失った今の所属会社における立ち位置を考えれば、なかなか魅力的な人参だったりします。

ただ、その人参が毒人参でないとは言えないわけで。
内容によっては、収入が減った上に、残業時間は増えたというオチにもなりかねません。
__或いは、ぶら下げられただけでお預けくらったりね。__

まあ現状における最悪は、裁量権を奪われ、人参は味の好みが合わず、残業時間は増えて、最後に要らない子として今の職場から放り出される、というパターン。

そこには嵌まり込まない様に立ち回ろうと考えております。

上手く転がるとええんですけれどね。


脚注

脚注
01 と言っても同じ敷地内なんですけれどね。工場って広いんですよ。

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