大手メーカー と 個人
IRKit というデバイスが発売開始されました。
どんなものかと言うと、iPhone やiPad といったiOSデバイスや、Android ケータイから操作可能な家電リモコンです。
従来品にも学習型のリモコンというのはありましたが、このIRKit の特徴は、操作系となる部分をiOSやAndroid で自由にプログラミングして作成できるところにあります。
それどころか、HTTP サーバー機能まで備えているため、Web経由での操作まで可能なのです。
つまり、JapaScript やPHP といったWebプログラミング言語でも操作系を自作できてしまうのです。
その上なんと、IRKit はAmazon で購入可能。
価格は2014年01月15日現在で7,500円。
今のところ、このIRKit は自分でプログラムを組める人向けのアイテムです。
しかし、このIRKit 対応のプログラムがAppStore やAndroidのマーケットで配信されるようになれば、皆さん好みのリモコン環境を備えたiPhone やスマホが手に入る様になるかもしれません。
例えば、帰宅30分前にエアコンのスイッチをONにする。
或いは、TVの録画操作を遠隔で行う。
お布団に入ってiPhone で室内灯の電源をOFFにしてから寝る。
…etc.
およそ赤外線リモコンで操作可能なことの大半を手元のiPhone やAndroid端末から行えるようになるわけです。
これまで家電を外出先から遠隔操作することは法規制により禁止されていました。
それが2013年から見直され、大手家電メーカー各社は、外出先から遠隔操作可能なエアコンなどを販売し始めました。
しかし、それはあくまでその家電製品に囲い込まれた機能であり、対応したエアコンを新規に購入するなどしなければ得られない機能だったわけです。
つまり、新型家電の付加価値を高めるための機能の1つであって、ユーザーに遠隔操作の利便性そのものを提供するものではなかったのです。
それに対して、このIRKit は赤外線リモコンを用いる製品であれば型の新旧は問いません。
純粋に遠隔操作という利便性をユーザーに提供してくれます。
大手メーカーが自社製品の付加価値の一部としてしか扱おうとしなかったニーズを、個人が形にして配信して行く。
非常に楽しみな動きだと思います。