組織図 と 社外秘
職場の大先輩から聞いたお話。
情報セキュリティなんて言葉が口の端に上る以前から。
会社の組織図とか、部課の構成人員情報ってのは、隠すのが基本だったそうです。
なぜなら、そこからその会社の動向が透けて見えるから。
どの部署に何人の人員が配置されているか、どんな人がいるか、そこにいる人達がどんな論文やレポートをあげているか。
そういったことを調べて透かせば、ライバル会社の次の一手が見えてくるわけです。
なので、部名はともかく課名は「企画7課」とか「特車二課」とか、何やっているのかよくわからない名前を付けるのだそうです。
「グリフォンで好き放題遊んじゃおう課」とか「みんなで幸せになろう課」とかはダメなわけです。 *01これはこれで何やるんだかよくわからない…。
そして、今はインターネットがあって、個人も企業もブログやTwitter、Facebook などのSNSにもどんどん情報を流しているので、もっと情報が取りやすいそうです。
以前は膨大な業界紙や各社の社内報などを取り寄せて分析したそうですが、今はGoogleで検索すれば済むと。
ただ、それだけの量が出まわると、情報単体の重みが減って、本筋を見分けるのに昔とは違うノウハウが必要になっているとのこと。
木を隠すなら森の中というわけでもないでしょうが、氾濫する情報が逆に重要な情報を覆い隠すのですな。
今だと各社がどんな情報をどう集め、分析しているのか、ちょっと気になりました。
脚注
↩01 | これはこれで何やるんだかよくわからない…。 |
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