日刊 あおのうま Vol.1676(2015.10.30)【ハービーを助ける】

投稿者: | 2015/10/30

余裕 と 負荷

人間、わずかな余裕が手元にあったとして、それをわざわざ手放す人はなかなかいないと思います。
それはある程度の集団になったとしても同様で、生産状況に多少の余裕が出来たからと言って、余剰人員を他所の部署に回す事はしたがりません。

何故なら、いつ再び余裕のない状況になるかわからないからです。

ですが、それではいつまで経っても部分最適の罠からは逃れられません。
インプットからアウトプットまでのフローは文字通り一蓮托生。
自分の所だけ余力を持ったとしても、結局、他所が負荷超過に陥れば、共に地獄行きです。

そんな状況を打破する手段のひとつが「カンバン」による管理だと考えています。


これ、主にソフトウェア開発の業界でよく取り上げられている手法なんですが、名前をみてピント来る人は来るでしょう。
そうです。
トヨタの「かんばん」をベースにしている手法なんです。

ただ、トヨタの「かんばん」とは違うポイントがあって、それが結構重要な要素だと私は考えています。


冒頭でも述べましたが、人の心理として、余裕を手放すというのは恐ろしいので避けたいというのが基本です。
その上でなお、それを手放すには、自分たちが同じ1つの流れの中にいるという事を自覚する必要があると思います。

「カンバン」は、それを叶える(可視化する)ツールなのです。

いま、何とかして職場の管理部門に、この「カンバン」を導入できないかと画策中。
現場の人たちは放っておいても改善活動を自律的にこなして行くんですが、管理部門って日々の業務に追い立てられるばかりで、自分たちの仕事のやり方や能力限界を考えようとしないんですよね。

それを何とかしたいのです。

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