紙版 と 電子版
以前から気になっていた技術書を購入しました。
“The RSpec Book”
プログラミング言語Ruby 向けのテストフレームワークに関する書籍です。
翔泳社
正直なところ、購入をかなり躊躇していた本でした。
なにせ、電子版なしの紙版のみ。
発行も5年前と、コンピュータ関連の技術書としては役に立つのか心配になる古さ。
無論、コンピュータ書籍の全てが新しければ良いというわけではありません。
考え方やアプローチについて著された本であれば、年を経ても色褪せること無く、その有用性を発揮してくれます。
しかし、本書は「RSpec」という特定ツールの名を大々的にタイトルに冠しています。
つまり、そのツールについての「5年前の」情報を元に著されている事を示すわけで。
電子版もリリースされていないという事は、そこまでの本なのかなと、そう考えていたわけです。
ですが、書店の棚にあるその本を手に取って、目次とまえがきに目を通した結果、考えが変わりました。
まえがきにも書かれていることですが、この本はRSpec を通してBDD(Behaviour Driven Development)に関する考え方やアプローチを*01さらにこの本曰くのところ、クラフトマンシップについても著してくれている本である様だったからです。
TDD(Test Driven Development)ひいてはBDD については、以前からその考え方に共感し、気になっていながら、実践に至れていない開発アプローチ。
そのBDD について、Ruby(Rails)という私が現在も使っているツールに沿って書いてくれているわけで。
使われているツールが多少古くとも、それを補って充分な知見が得られそうだと判断しました。
まあ、私自身の浅薄なBDD に関する知識と5年前の本が合わさった結果がどうなるかという部分に心配はありますが、それでも具体的に手を動かしながら「考え方」の部分にアプローチするガイドが手に入るのはありがたい限りです。
紙版オンリーで持ち運びが大変不便なのは仕方ありませんが、その分、せいぜい読み込む様にしましょう。
なんだかんだで、やはり紙の本の方が読みやすいですしね。
そんなわけで、Amazon のレビューや★の数、発行年度などの外部情報を参考にするのも悪いとは言いませんが、やはり現物を手にして内容(特に目次と前書き)を確認して自分で決めるというのは、悪くない本選びの方法だよなあと再確認したのでした。
脚注
↩01 | さらにこの本曰くのところ、クラフトマンシップについても |
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