日刊 あおのうま Vol.2329(2017.08.17)【或いは共有と集中】

投稿者: | 2017/08/17

誘導 と 収奪

VALU でやらかした人が出たようです。

Screenshot of www.itmedia.co.jp

今回のケースは、いわゆるインサイダー取引と風説の流布の合わせ技で利益を掠め取ったという事になるのでしょうか。
これは株式取引等では当然ながら禁止されており罰則も設けられているわけですが、VALU ではまだ、そこいらの整備が甘かったのですね。

まあ、構造から想定されるべき抜け穴をカバー出来ていなかった運営も、集った人たちの信義を踏みにじる行為に走った行為者も、それぞれに責はあると私は考えますが、そこはそれこそVALU 参加者さん達と運営といった当事者以外がどうこうする事柄でもないので置きます。

ただ、この件はVALU に限らず、株式取引や先物市場など、価値をやり取りする全ての場において(ことの是非はともかく)有効な手段がある事を示しているのではないでしょうか。

なにせ強く禁止されると同時に、未だなくならない違反行為なわけですから。

実体の伴わない風説の流布や、内情を知り得る者のみが利益を収奪するインサイダー取引は間違いなく許されない手段ですが、価値判断の共有や、利益の集中は、関係者間の合意があれば、とても強力な価値集約の方法だと言えます。

プレイヤー同士が利益を奪い合う取引市場はともかく、会社の様な組織内における価値集約という観点で見ると、こういう方法もやり様によっては大きな効果を発揮するんじゃないかなと、薄ぼんやりと考えされられる出来事でした。*01根回しとボトルネック集約とかね。

脚注

脚注
01 根回しとボトルネック集約とかね。

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