日刊 あおのうま Vol.1750(2016.01.12)【損得勘定】

投稿者: | 2016/01/12

慰留 と 交渉材料

退職の意向を伝えてきた若手くん1号ですが、これに対して上司から「慰留するように」と指示が出ました。
ただし、こちらからの交渉・説得材料は特に無しで。

そらそーです。
給与を始めとする待遇面のあらゆる部分において、親会社に握られているこちらに決定権なぞ無いわけですから、先ずそれらは交渉材料に使えません。
何より「辞める」と言えば待遇が上がるとなってしまえば、我も我もと退職を謳いはじめてしまいます。
そんな真似はできません。 *01まあ、ほんまに残って欲しいなら、あらゆる手段で待遇改善を図ればええやんとも思うのですが。

と言って、いま退職すると良くないというマイナス面での材料も提示できません。
何せ、給与額に不満があるという土台に加えて「ウチに来ないか?」と言ってくれる知人からの声がかりなわけですから。*02正直、第三者的な視点から言うと、今回若手くん1号に来た知人からの声がかりとやらは、かなり泥船臭が漂う内容なのですが、それはまた別の話。若手くん1号はもともと他人からの忠告を素直に聴くタイプじゃありませんし。

そんな状態で、いったい何をどう慰留しろと言うのか。
せいぜいが、こちらは最低いつまで居て欲しいという意向を伝えるまででしょう。

とは言え、上司からの指示に対して「そんな慰留説得できるかーい!」とは言えないのもサラリーマンの哀しい実情。
なので、どーするかと言うと、結局「懇々と説得を行いましたが…」という体裁を整えるだけですわなあ。

だって私が辞める立場だったら、やっぱり思うもの。
「で、残ると私に何の得があるんですか?」って。

恩だの義理だの言いますが、それも相互の関係あってこそ。
去る者は追わずが良いと思うんですけれどね。

脚注

脚注
01 まあ、ほんまに残って欲しいなら、あらゆる手段で待遇改善を図ればええやんとも思うのですが。
02 正直、第三者的な視点から言うと、今回若手くん1号に来た知人からの声がかりとやらは、かなり泥船臭が漂う内容なのですが、それはまた別の話。若手くん1号はもともと他人からの忠告を素直に聴くタイプじゃありませんし。

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