日刊 あおのうま Vol.1658(2015.10.12)【意識して行動する】

投稿者: | 2015/10/12

シングルタスク と スイッチ

よく「マルチタスクは効率が悪い」と言われますが、その説については強く首肯します。
仕事で、プライベートで、様々な方向から様々なタスクが放り込まれますが、それらの間をあっちにふらふら、こっちによろよろしていると、あっという間に時間「だけ」が過ぎています。

なので、GTD、ポモドーロ、タスクシュート、CCPMと様々な管理手法を駆使して、なんとかそれらを交通整理しようとするわけです。

で、前述のような素晴らしい手法の数々を知って私の処理能力は向上したのでしょうか?

答えはYesです。
これらの手法を知る前より、はるかに処理能力は向上したと思います。 *01まあ、正しく能力測定を行ったわけではないので、所詮は自分の「感覚」での話ですが。

では、これらの手法を知って、気がつけば時間「だけ」が過ぎているという事態は解消されたのでしょうか?

答えはNoです。
残念ながら、処理能力は上がったと感じているにもかかわらず、最もどうにかしたいと考えてきた事態は未だ解消されていません。

結局のところ、様々な手法を学んで、ある程度の処理能力向上を実感したとしても、根本の部分に届いていないと問題の解消には至らないのでしょうね。

それは「切り替えの甘さ」です。

復習してみましょう。
他者と関わって生きており、かつ未来を予知する能力が無い以上、複数のタスクを並行して進めねばならないという状況は避けられません。
ですが、それは非常に効率の悪いやり方です。
そこで様々なタスク管理手法を用いてこれらを効率よく処理しようとするわけですが、最大の肝は何でしょうか。

私は「スイッチ」だと考えています。

1つのタスクが完了するまで完全に没頭できるという環境下に無い以上、どうしても途中で別のタスクにスイッチする必要が生じます。
そして、そのスイッチこそがロスでありリスクなわけです。

「次は何をしようか?」と考えこむロス。
さらに、その考えこむ間に割り込む雑事や雑念。

結局のところ、その「スイッチ」の回数を如何に減らすか、あるいは如何に迷いなく切り替えるか。
これこそがタスク管理の肝なのではないかと考えているのです。

そして、それ以外の部分をどれだけ身に着けようと、肝心のスイッチ処理の部分が疎かなままだと、望む結果に届かないのではないかなと。
そう考えています。

さて。
で、どうするのか?という話になるわけですが、答えはとっくに出ているんですよね。

前述のGTDにしろポモドーロにしろタスクシュートにしろCCPMにしろ、私が肝だと考えるスイッチの部分についても当然ながら対応策は打ち出してくれているわけで。
それが出来ていないのは単に私の甘えと言うか、知っただけで実践に至れていないからなだけだったりします。

という事で。
ひとしきり反省も出来た事ですし、「スイッチ」を意識しながら明日を過ごしてみましょうかね。

脚注

脚注
01 まあ、正しく能力測定を行ったわけではないので、所詮は自分の「感覚」での話ですが。

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