コケたGTDについて考えてみたよ

投稿者: | 2011/04/11

GTD頓挫中

実は私のGTDは、現在コケています。
理由はまあ、何とでも付けられるので、どーでもいいのですが、
問題は「破綻してしまった」という事実です。

コケたと言うことは、まだ習慣として定着出来ていなかったと言うことです。
どこかに無理や不足があったと言うことです。

では、その無理や不足とは何だったのでしょうか?
その事について考えてみました。

無理について

コケる原因のひとつに「無理」が考えられます。
人間、多少の無理は自分の限界を引き上げる役に立ちますが、
いつまで経っても底上げされない状態で無理をし続けると、
ふとしたはずみで、すっ転びます。

今回の自分を振り返って、何が無理だったのか考えてみました。

1.色々と半端に手を出し過ぎた

TOC、GTD、Pomodoro、マインドマップ、…etc.
目の前にぶら下がった美味しそうなもの全てに飛び付き過ぎました。
結果、どれひとつとしてモノに出来ていないという、典型的な虻蜂取らず。
自分が普段の生活の中で、身に付けられる容量を超えてしまったわけです。

2.積み上げすぎた

自分の目の前に「やらねばならないこと」を積み上げすぎました。
あれやって、これやって、これもやらなきゃならなくて…。
そのプレッシャーだけでお腹いっぱいになります。
焦りばかりが溜まって、結果が着いて来ない。
ストレスフリーとは真逆の方向に行ってしまいました。
自分の処理能力を超えたアクションを積み上げてしまったわけです。

不足について

もうひとつのコケる原因として、「不足」が考えられます。
物事がスムーズに進行するには、必要なものが充分に揃っている必要があります。
不足があれば、その分の無理が生じます。
無理はまた、新たな無理を生み、いずれ破綻します。

今回の自分を振り返って、何が不足していたのか考えてみました。

1.投資の集中不足

物事には大抵の場合、対価が必要です。
時間、お金、生活の一部、といったものを投資して、その結果を得ようとするわけです。
ところが、今回の私は、この「投資」をおろそかにしていました。

「おろそかにしていた」と言っても、決して時間やお金をかけなかったわけではありません。
しかし、そのやり方に不足があったのです。

小難しい経済の理屈を紐解くまでもなく、「投資」と言うのは「集中」してこそ大きな効果を発揮します。
モノポリー、桃太郎電鉄、ストIIのスーパーゲージ、…etc.
手にしたリソース(資源)を、ここぞと言う時に集中投下した方が、より大きな効果が得られます。

これと同じで、GTDを回すのに必要な時間をしっかりと見極め、それに向けて自分の時間をキッチリと確保するという姿勢が不足していました。

結果、「時間が空いたときにやる」という「集中」とはかけ離れた時間投資となり、
しかも投資した時間に見合った効果が得られないと言う事態を招いてしまいました。

2.現行スタイルとの調整不足

先にも述べましたが、物事には大抵の場合、対価が必要です。
しかし、対価となるべきものは、空から降ってくるわけでも地から湧いてくるわけでもありません。
自分の手持ちのカードから捻出せねばならないものです。
単純に考えるならば、1つ増やすのであれば1つ削れば良い話ですが、
人間と言うのは欲張りなもので、現状得ているモノを失う事なく、次の何かを得たいと言うのが本音です。

そこで有効なのが「調整」です。
GTDを始めとするライフハック手法と言うのは、手法の根底にある「思考・思想」こそが本質です。
そして、それらの「思考・思想」は、現状得ているモノの中にも含まれている場合が多いのです。
つまり、今ある生活や仕事のやり方に、ひと工夫加えるだけでも充分な効果が期待できるはず。
余計なものを削ぎ落とし、必要なことを盛り込む。
地味で面倒な作業ですが、無理なく必要なリソースを得られます。 *01この場合、悪習を断つというのもリソースの確保にあたります。マイナスを減らせば、プラスになると言うわけです。

今回、私にはこの「調整」が不足していました。
これまでの習慣・生活・仕事のやり方をちゃんと見直すことなく、上から無理やり新しいやり方をはめ込もうとしたのです。
結果、あちこちに無理が発生してしまいました。
全く新しいやり方を、最初から構築しようとすれば当然の結果です。

3.視点の不足

とにかく、色々と試しました。
しかし、どれもちゃんとモノに出来ていません。
どこに問題があったのでしょうか?

これは「視点の不足」によるものだと考えています。

何かを行うとき、そこには「目的」や「目標」が存在するはずです。
それを見失ったとき、どんなに優れた手法でも、求める結果を得ることが難しいでしょう。

つまり「その行為は何のために、どこを目指して行うのか」を常に見失わないようにする必要があるのです。

今回、私にはこの「視点」も不足していました。
手段に溺れ、目的を忘れることが多かったのです。
結果、手法は迷走し、成果を出せないまま走り続けてしまう形になりました。

対策

・手の出し過ぎによる無理
・積み上げ過ぎの無理
・投資の集中不足
・現行スタイルとの調整不足
・目的を見据える視点の不足
5つの失敗要因が見つかりました。

では、これに対してどの様な対策を打てば良いのか?
答えは非常にシンプルです。

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これが一番だと考えています。
これまで何度かGTDの本やポモドーロテクニックの本を読みましたが、
もう1回、自分の現状とひとつずつ照らし合わせながら、丁寧に読み込む予定です。
 
 


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脚注

脚注
01 この場合、悪習を断つというのもリソースの確保にあたります。マイナスを減らせば、プラスになると言うわけです。

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